人生の終わりに貯金ゼロを目指す

2023年10月30日

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皆様は将来への備えをしていますか?

人生100年時代老後2000万円問題等、将来への不安は絶えませんね😣

人はいつ死ぬかわからないため、将来への備えを今のうちに蓄えておくというのが一般的な考えだと思います。

物価高騰のあおりも受けて、私も貯蓄優先の生活になってしまっているのが現実です。

好きなことにお金を使えないので、少し窮屈な気持ちになっています😢

人生の終わりに貯金をゼロにすることが究極の理想ではありますが、果たしてそんなことできるのでしょうか?



今回参考にさせていただいた本はこちらになります。

「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」
著者:ビル・パーキンス
翻訳:児島 修
出版社:ダイヤモンド社



死について考えてみる

自分に残された時間を考えながら生きている人はどれくらいいるでしょうか。

すべての人はいつ死んでもおかしくない状況に立たされているにもかかわらず、今日と同じ日が明日も続き、明日が毎日続くことを前提として生きている人がおそらく大半だと思います。

ところが、自分の死がいざ目の前に迫ったとき、人は後悔をします

もっとやりたいことがあった、もっと家族に優しくすればよかった、好きな人に勇気を持って告白すればよかった、もっと人生を楽しく生きたかった等……。

自分に残された時間を真剣に考えてみると、先延ばしにしてきたことを今すぐに実行する意欲が湧いてきませんか?💪

大学生を対象にした実験で、1ヶ月後に遠くに引っ越すことを想像させたグループと、そうでないグループとで、今後1ヶ月の計画を立ててもらいました。

引っ越すことを想像させたグループは、残された時間を有効に活用しようと充実した時間を過ごし、幸福感が上がったそうです。

この実験結果からわかることは、人は失われる時間を意識すると、残された時間を充実させようとする意欲と幸福度が高まるということです👍

我々は時間を無限にあるものと勘違いしてしまいがちです。

だから今ある時間の価値がどれくらい大切なのか、わからなくなるのかもしれません。

補足情報として、介護者の聞き取りによる、死ぬ前に後悔すること上位は以下のようになっています。

・勇気を出してもっと自分に忠実に生きればよかった
・働きすぎなかったらよかった(男性では1位)

出典:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

死を直視した人の意見は重みが違います。

あなたの人生はあなただけのものです。

実行することは難しいですが、後悔しない人生を送りたいですね。


100才でラグビーを始めることは可能だろうか?

不可能ではないと思われます。

しかし、もっと若い年齢のときに始めた方がよりパワフルなプレイが可能でしょう🏋️

何かを始めることに年齢は関係ありませんが、適齢というものはあります。

私たちが使える時間は無限ではなく、年をとるにつれ実行が困難なことも増えていきます

お金がない、時間がないと言っている間に、あっという間に最適なタイミングを逃してしまっていませんか

人生を充実させるために必要なものは、お金でも物でもなく経験です。それはなぜか?

順を追って見てみましょう。


貯めたお金の使い道

私が今後悔していることの一つに、若い頃にもっとお金を有効に使えばよかったことが挙げられます。

子供の頃、私の家は貧乏でした。

親からは常にお金の大切さを教えられ、その影響でお金を使うことに抵抗を感じていました。

学校で使用する必要最低限のものしか買わなかったため、現時点で充実した毎日を送れたかと思うと、少し疑問に思うところがあります😑

それに加え自分がアルバイトで貯めたお金を使う時、時給換算で計算することを知っていたら、もっと有効なお金の使い道を自分なりに考えることもできたのではと思います。

お金を払わなければ得られない経験もあります。

その経験はきっとその代金よりも価値のあるもので、今後の人生を豊かにしてくれるものになります。

人生は経験の積み重ねです。

節約もいいですけど、貯蓄の他にも有効なお金の使い道はあります。


思い出は色褪せない

私には90才を超える祖父がいます。

先日、久しぶりに会いに行きましたが、とても元気で人への気配りを大切にする人です☺️

お土産に祖父の好きなお菓子を持っていきましたが、家にはすでに同じようなお菓子がたくさんありました。

祖父に足りないものは特になく、本人も十分に満たされている様子でした。

祖父の家を後にする道中、次のお土産は何がいいか考えているときに、ふと職場の先輩の話を思い出しました。

先輩の両親も90才近くで、モノより孫の写真(アルバム)を欲しがると言っていました。

人は年を取るとモノへの執着がなくなり、食も細くなる人が多いです。

家族との思い出が詰まったアルバムの方が、本人にとっては価値があるのかもしれないと思いました。

たとえ寝たきりになっても、思い出があればその出来事を再体験できます

人生の最後に残るのは、お金でもモノでもなく思い出です。

若いうちに経験に投資をしておけば、将来お金に換えられない大きな見返りが得られます。

何も無理にお金をかけなくてもいいんです。

無料でできることもたくさんあるので、工夫すれば大金を積む必要もありません。


老後の貯金の行方

結論から言うと、年を取るにつれて年間の支出額は医療費を含めてだんだん下がります

年齢ごとの年間支出額(医療費含む)は2017年のアメリカの調査では以下のようになっています。

・55~64才 ➡️ 6万5000ドル
・65~74才 ➡️ 5万5000ドル
・75才以上 ➡️ 4万2000ドル



年をとると医療費がかかるといわれていますが、実際の結果は支出額は下がっています。

例えば、あなたが高齢になったときに病気にかかって、高額な医療費をかけて治療するかどうかという選択を迫られたとき、どうしますか?

状況によるかもしれませんが、残り少ない人生で高額な医療費をかけてまで治療を選択する人は少数ではないでしょうか。

若いときに頑張って貯蓄しても、その多くは使われずに残る可能性があります😱

むしろ老後の貯蓄を日々の健康維持等に使う方が現実的です。

貯金することは悪いことではありませんが、使うタイミングを逃すとお金の価値も半減してしまいます。


遺産相続は生きているうちに

遺産相続というものは親が亡くなってからその子供に与えられるのが一般的ですね。

しかし前述のとおり、歳をとるとお金の価値は下がります。

お金のかかる時期に生前贈与をした方が、お金の価値を最大化できます。

その時期は子供が26~35才の時が最善と言われています。

引っ越しや出産、子育て等、何かとお金のかかる時期ですね。

また、被相続人の意思がはっきりしているうちに相続した方が本人の意図も明確ですし、後々トラブルに発展することも少ないのではないでしょうか👍

寄付も同様のことが言えます。

自分の死後に残った資産を慈善団体に寄付するという話はよく聞きます。

しかし、慈善団体は数年後、数十年後ではなく、今寄付を必要としています

自分の死後に寄付先の慈善団体がなくなっている可能性もありますし、確実に自分の資産が希望通りに寄付される保証はあるのでしょうか🤔

資産を増やして多く与えたいという気持ちもわかりますが、少額でも困っている人を支援することはできます


老後にできることは限られている

調査によると、旅行を躊躇する理由として多かったものは以下のようになっています。

60才未満:時間と金
75才以上:健康上の問題

出典:DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

既にご存じかとは思いますが、年齢が上がれば行動範囲はどんどん狭くなっていきます。

その感覚は実際に歳をとってみないとわからないのかもしれません。

老後にいろんなところを旅行したいと思っていても、実際にはそれが叶わない場合もあります😢

では、お金を使うべきかどうか迷ったらどうすればいいのでしょうか。

例えば、今旅行に行ったときと、老後に旅行に行ったときとで、どちらがより楽しめるか考えてみるのも一つの方法です。

もし、あなたがラスベガスでカジノを楽しむ場合、若いときよりも経済的余裕が出てくる年齢(中高年)の方がより楽しめるかもしれません。

年をとったら実行が難しくなるなら今すぐやる、金銭的余裕を得てからの方が有益なら先延ばし

最初は判断するのが難しいかもしれませんが、繰り返し行うことで精度は増してくると思います😊


誰でも迷う夢への挑戦

やりたいことがあるけど挑戦すべきか迷ったら、まずは年齢を基準にして考えてみましょう

20代前半なら夢に挑戦してたとえ芽が出なくても、別の道を選択するチャンスはあります

大きなリスクを取るときに、若い時と50代の時とでは、若い時の方がカバーできる確率が上がります

しかし、年をとってから新しいことに挑戦するのは決して悪いことではありません。

先送りにすべきでないことなら、高齢でも今すぐに挑戦するのもアリです🙆‍♀️


最後に

今回紹介させていただいた「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」は、「資産をゼロにして死ぬ」が主題となっています。

著者はアメリカ人で、アメリカと日本では環境が異なるので、本に書いてあることをそのまま実行しても計画通りにはならないかもしれませんね。

しかし、この本には以下のような有益な情報が多数掲載されています。

  • 老後に必要な金を確認する魔法の計算式
  • 資産を減らすポイントは45~60歳
  • リスクを取らないリスク

中でも「死へのカウントダウンアプリ」は私にとって、人生をより充実したものへと変えてくれました。

自分が使った時間と残された時間がわかるアプリなのですが、「すでに使ってしまった時間がこんなにもあるのか」と驚いてしまいました🙄

残された時間は日単位で表示してくれるのですが、日数換算だと「あとこれだけしか残っていないのか……」と少し絶望しました😱

時々このアプリを開いて、自分に残された時間を意識すると、自然と前向きな気持ちで物事に取り組むことができます🏋️