【アイルランド音楽】Dervishのおすすめアルバム「Decade」を紹介!

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2016年に開催されたシュルーズベリー・フォーク・フェスティバルの様子



皆さんはアイルランド音楽をご存じですか?

アイルランド音楽とはアイルランドの伝統的な音楽のことで、主にパブなどで演奏されることが多い大衆向けの音楽です。
無印〇品の店内BGMでよく流れている曲、といえばわかりやすいでしょうか(笑)

アイルランド音楽を専門とするグループはいくつかありますが、今回は


Dervish(ダーヴィッシュ)



というアーティストを紹介したいと思います。

日本でも過去に何度か公演をおこなっている、世界的に高い評価を受けているグループです。


この記事ではDervishの


アーティスト情報

アルバム情報

アイルランド音楽とは

10周年を記念したアルバム「Decade」



について詳しく解説しています!

記事を最後まで読んでくれた人が、


・Dervishのことが気になった!

・アイルランド音楽ってちょっといいかも……

・他の曲についてもっと知りたい!



と、最終的に思えるようになったら、私はすごくうれしいです!




アーティスト情報

Dervishの原型となるバンドが誕生したのは1989年
アイルランドのスライゴー地方で、5人のミュージシャンによって結成されました。

5枚目のアルバム「Boys of Sligo」を制作中に刺激を受け、本格的なトラッド・バンドとしての活動方針を固めます。


トラッドとは「伝統的」という意味のトラディショナルの略
トラッド・バンドとは伝統音楽を演奏するバンドのことだよ



1991年にアイルランド・ロスコモン出身の女性シンガーが参加。
躍動感のあふれる音楽と優雅な歌声の女性ヴォーカルが合わさり、Dervishの基本的なフォーマットが確立されました。


「Dervish」とはイスラム神秘主義の修道僧を指します。
托鉢行を行いながら各地を放浪し、厳しい修行をおこなっていたそうです。



ファースト・アルバム「HARMONY HILL」をリリースしたのは1993年。
高い芸術性と音楽性がヨーロッパ全体で評判となりました。

2002年に結成10周年を記念した初のベストアルバム「DECADE」がリリース。
過去にリリースされた5枚のアルバムの中から特に人気の曲が収録されており、Dervishをはじめて聴く人にとっておすすめの1枚となっています。


同年12月には初来日を果たし、東京京都で演奏。
現在までに日本公演を多数おこなっています。



また、2023年冬に福井愛知山形兵庫東京埼玉、で公演が決定!
今年のクリスマスはアイルランド音楽で盛り上がってみませんか?

>>>Dervishオフィシャルサイトはこちら!




実績・アルバム情報



1993年

・ファースト・アルバム「HARMONY HILL」をリリース。パブで非公式なセッションを何年も重ねて演奏してきた集大成。

・ヨーロッパ中でツアーを行う。

・メジャーなフォーク・フェスティバルにも多数出演。


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1994年

・セカンドアルバム「PLAYING WITH FIRE」をリリース。忘れ去られた古いアーカイブや録音を掘り起こし、新たな命を吹き込んだ楽曲で構成されている。

・同アルバムはアイリッシュ・フォーク・ミュージックのチャートで数ヶ月間、1位を独占し続けた。

・ニューヨークのレコード会社からDervishのCDがアメリカでリリースされる。

・アメリカツアーや公演を通して、人気は世界的に拡大していった。


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1996年

・サードアルバム「AT THE END OF THE DAY」をリリース。

・多くのファンに支持されているアルバムで、名曲「I Courted a Wee Girl」「Josefin’s Waltz」が収録されている。

・同アルバムはホット・プレス誌(アイルランドの音楽と時事ネタを取り扱う月刊誌)でアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。

・初のアジアツアーを開催。

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1997年

・マジョルカ島のコンサートから収録したライブ・アルバム「Live in Palma」をリリース。

・バーでの非公式のセッションをきっかけに、700人規模のコンサートを開催することになった背景がある。

・アイルランドの雑誌投票でBest Overall Trad/Folk Bandに選出された。

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1998年

6週間の米国ツアーを開催。
長期のツアーは大成功を収める。



1999年

・アルバム「MIDSUMMER’S NIGHT」をリリース。

・1998年にメンバーの入れ替わりがあったが、新しく構成されたバンドはDervishの音楽性と世界観を広げることにつながった。

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2002年

・ベストアルバム「DECADE」をリリース。

・記念すべき初のベストアルバムで、バンド結成から10周年の節目となる。

・同年12月に、東京と京都で日本初演奏を果たす。

※DECADEとは、紀年を10年で区切った単位の1つ。

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2003年

・アルバム「SPIRIT」をリリース。

・2002年のクリスマスに亡くなった、サウンドエンジニアのフィン・コーリガン(Finn・Corrigan)に捧げられた作品。Dervishの長年の友として活躍してきたフィンへの哀悼が込められている。

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2005年

・アルバム「A HEALING HEART」をリリース。

・静かでリラックスできる曲を求める声によってつくられた1枚。

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2007年

ユーロビジョン・ソング・コンテストにアイルランド代表として出場。決勝まで勝ち進む。

・アルバム「TRAVELING SHOW」をリリース。

・アイルランドの伝統的で意味深い曲が収録されている。アルバムの最後の曲「Crucan Na bPaiste」は、飢餓で亡くなった何百人もの罪なき子供たちについての歌だ。


※ユーロビジョン・ソング・コンテストとは、欧州放送連合加盟放送局によって毎年開催されている大規模な音楽コンテスト。
第1回目の開催は1956年。世界的に歴史が深い番組で、視聴者は1~6億人といわれている。


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2010年

・アルバム「FROM STAGE TO STAGE」をリリース。

バンド結成20周年を記念した、2つのコンサートの楽曲が収録されている作品。各コンサートでは有名なアーティストが参加し、Dervishの新しいバージョンの曲が聴ける。

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2013年

・アルバム「THE THRUSH IN THE STORM」をリリース。

・伝統的な楽曲の第一線を突き進むDervishが、原点に立ち返ることをコンセプトにしている。

・パブでのカジュアルなセッションを意識した演奏が中心となっており、結成から20年以上経ったバンドの強みが存分に活かされている作品。

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2014年

・ベストアルバム「A Celebration 1989-2014」をリリース。

・これまでのDervishの代表曲で構成されている1枚

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現メンバー

・キャシー・ジョーダン(Cathy・Jordan)

ヴォーカル、バウロン担当。
優雅で繊細な声の持ち主です。
バウロンとは、アイルランド音楽によく用いられる打楽器。
形状は能楽で使われる締太鼓に似ており、直径は25~65cmと幅広いです。
片手にバウロン、もう片方の手にスティック状の撥を持ち、撥を打面に打ち付けて音を出します。
ドン、ドンと祭囃子で聞こえてくる低めの太鼓の音に似ています。


・ブライアン・マクドナー(Brian・McDonagh)

マンドーラ、ヴォーカル担当。
どちらかというとコーラスに近いヴォーカルを担当している印象があります。
マンドーラも、よくアイルランド音楽で使われる楽器です。
ギターをやや繊細にしたような音色で、滴型の形状をしています。


・リアム・ケリー(Liam・Kelly)

フルート担当。
世間一般的に知られている金属製のコンサート・フルートとは異なる、アイリッシュ・フルートを使用しています。
昔は笛の類を「フルート」とひとくくりに呼んでいた背景があり、素材は主に木製でした。
いかにもアイルランドっぽい、尺八とリコーダーのあいだをとったような音色です。


・トム・モロウ(Tom・Morrow)

フィドル担当。
フィドルとヴァイオリンは同一の楽器ですが、民族音楽やジャズなどを演奏する際は「フィドル」と呼びます。

>>>フィドルとヴァイオリンの違いはnoteで詳しく解説しています!


・シェーン・ミッチェル(Shane・Mitchell)

アコーディオン担当。
こちらもアイルランドっぽい音を奏でる楽器の1つです。
アイルランド音楽ではアイリッシュ・ボタン・アコーディオンというものが使われます。
一般的なアコーディオンの、ハーモニカのような音色要素をそぎ落とした、シンプルな音を出します。
スクイーズ・ボックス(Squeeze Box)や、単にボックスと呼ばれることもあるそうです。


・マイケル・ホルムス(Michael・Holmes)

ブズーキ担当。
マンドーラよりも丸みのある、滴型の楽器です。
ギターよりも透き通った、響きのある音色です。
アイルランド音楽ではアイリッシュ・ブズーキというものが使われ、ギリシャ音楽で使われるグリーク・ブズーキとは違った音色を奏でます。






アイルランド音楽とは?


アイルランド(アイリッシュ)音楽とは、アイルランドの伝統的な音楽のことです。
バグパイプやフィドル、フルート、アコーディオンなどが使われ、独特のリズムが印象的。


ステージ上で披露する曲というよりは、パブ(居酒屋)や民家のキッチンで演奏される大衆向けの音楽です。




アイルランド音楽の多くは、ダンスのための曲で、つい踊りたくなってしまうリズムだね♪



また、アイルランド音楽をケルト音楽と呼ぶこともあります。

ケルト音楽とは、


・アイルランド

・スコットランド

・フランス

・スペイン



といった地方の伝統音楽のことを指します。


しかし、明確な分類はされていないようで、ケルト文化圏とは異なるスペイン・バスク地方アストゥーリアス地方の音楽も含まれているそうです。

ケルト音楽は広義な意味で、その中にアイルランド音楽が含まれていると考えていいでしょう。

ケルトの文化圏は、

・アイルランド

・スコットランド

・マン島

・ウェールズ

・フランス・ブルターニュ地方

・スペイン・ガリシア地方



といわれています。

青銅器時代末期にボヘミア周辺で誕生した、ケルト語派の言葉を話す部族のことをケルト人といいます。
国家を持たず、様々な民族と交流したので、歴史的に不明な部分が多いです。


ケルト人がどんな音楽を演奏していたかについても手掛かりが希薄ですが、ケルト音楽は世界的に認知されているのは、その音楽性が高く評価されているからなのかもしれませんね。

また、ケルト音楽と名付けられて世界の市場に出回っている音楽の大半は、


アイルランド音楽

スコットランド音楽



が大半を占めています。




どこで配信してるの?

Dervishのアルバム「Decade」は2023年11月時点で、下記プラットフォームにて配信されていることが確認できました。


Youtube Music

Spotify

LINE MUSIC

Amazon Music






まとめ

今回の記事を作成するにあたって、下記HPを参考にさせていただきました。
ありがとうございます!m(_ _)m

>>>フィドル(バイオリン)奏者『Taka』のホームページ

アイルランド音楽について詳しく解説しているので、気になる人はぜひご覧ください!



Dervishはアイルランド音楽を演奏するトラッド・バンドです。
世界的に活躍しているアーティストで、過去に何度も来日公演をおこなっています。

音楽業界ではどちらかというとニッチなカテゴリーですが、その音楽性は世界中から高く評価されています。


現在リリースされているアルバムは全部で13枚!



2003年にリリースされた「SIMPATICO」というCDに関しては、情報が少なかったので、申し訳ありませんが今回は割愛させていただきました。


私はまだアルバムを2枚しか聴いていないので、残りのアルバムの感想は改めて投稿しますね!

今回紹介させていただいたアルバム「Decade」に収録されている曲で、私のお気に入りの曲は以下のようになっています。
興味がある方はぜひ、聴いてみてください!


・「The Kilavill Set」
・「The Worlds End」
・「Apples in Winter」
・「An Spailpin Fanach」
・「Palmer’s Gate」
・「Jim Coleman’s」



>>>Amazon MusicでDervishの「Decade」をチェックする


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