元気が出る映画「リトル・ミス・サンシャイン」

2023年10月30日

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今回は趣向を変えて、観ると元気になる映画の紹介をしたいと思います。

2006年にアメリカで公開されたコメディ映画「リトル・ミス・サンシャイン」はどうしようもない家族が様々な問題を乗り越えながら成長していく物語です。

監督はジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス夫妻。

この映画の観賞後は、多くの方が「また明日も頑張ろう!」という前向きな気持ちになると思います😊

あらすじ

ミスコン「リトル・ミス・サンシャイン」の予選を偶然通過したオリーヴは、家族と共に会場のあるカリフォルニア州へと旅立つ。

お父さんは人生を二極化することにこだわり、お兄ちゃんは「沈黙の近い」を立てて家族と会話するときでさえ筆談、叔父さんは失恋のショックで自殺未遂、おじいちゃんはヤク中、お母さんはそんな家族をまとめようと日々奔走。

個性あふれる登場人物が会場までの長旅に起こる数々のハプニングを乗り越えて、家族の絆を深めていく。

おすすめポイント

劇中でオリーヴはぽっちゃりしていて大きいメガネをかけて、決してかわいいとは言えない容姿という設定になっています。

ですか、天真爛漫な性格で自分の容姿を気にすることなく、ミスコンで優勝することを夢見ています。

そんなオリーヴも、いざミスコンに出場するとなると不安になってしまうときがありました。

そんなとき、ヤク中のおじいちゃんはオリーヴをのすべてを肯定して、慰めてくれます。

おじいちゃんはヤク中ですが、物語のキーとなる人物なので、立ち居振る舞いやセリフには注目です。

また、人生は「勝ち」か「負け」にこだわっているお父さんは、持論を振りかざし、狭い視野で物事を見ることしかできませんでした。

家族の誰からも尊敬されずに孤立しています。

しかし、ラストの重要な局面で、人生の勝ち負けを凌駕するある決断により家族を救います。

その瞬間、家族を支える頼もしい存在と誰の目にも映ったはずです。

映画を観た感想

序盤のネガティブにもつれ合った家族関係が、物語の進行と共に徐々にほどけていき、最後には笑顔が溢れる構成は見事です。

ハッピーエンドにはなりませんでしたが、それとは別の大切なものを家族は得たと感じました。

そのポジティブな展開に一役買っているのは、オリーヴなのではないかと私は思います。

彼女の夢に向かってひたむきになる姿は誰もが応援したくなる存在です。

会場までの道中で絶望する家族もいる中、なんとかオリーヴを会場まで向かわせようと皆懸命になります。
見返りを求めない利他の心が、こじれていた家族の絆を深めたように思います。

不思議なことに、自分の利益を顧みず他人の利益を優先させると、その見返りはいつか必ず自分に戻ってきます。

皆さんにも、そういった経験があるのではないでしょうか?

この作品には利他の心以外にも、人生を前向きに生きるためのヒントが各所に散りばめられています。

落ち込んで暗い気持ちになってしまったとき、自分の進むべき道がわからなくなったとき、この作品を観ればきっと前向きな気持ちになると思います👍

おまけ

利他の心に関して、私にはこういったエピソードがあります。

高校生の頃、仲の良い友達がいたのですが、そいつはいつも教科書や筆記用具を忘れて私が仕方なく貸してあげていました。

何度も忘れるので最初はあまり良い印象を抱いていなかったのですが、それが当たり前のようになって次第に気にならなくなりました。

あるとき、学校の図書室に人気作家の最新刊が置かれることになりました。

私もその本を読みたかったのですが、常に貸し出し状態でなかなか借りることができませんでした。

そして朝学校に登校すると、その友達が最新刊の本を私に渡しました。

過去にトラブルがあったため、図書委員を通じて本の貸し出しをするのはご法度なのですが、いつも教科書やペンを貸してくれるお礼にと友達は言いました。

私は決して見返りの為に友達に物を貸していたわけではありませんが、私の行いが善意という形で返ってきたとそのとき感じました。

自分のしたことは必ず自分に返ってきます。善いことをすれば善意が、悪いことをすれば悪意が巡り巡って自分に戻ってきます。

もちろん、自分を犠牲にしてまで相手に尽くすことは、愛のある行為とは言えません。

しかし、相手の利益を考えることは、相手が得するだけではありません。

相手も自分も幸せにできることだと私は思っています。