理想を現実に ~目標達成のための思考法~
目標達成のための道のりは長く険しく、途中で挫折したくなるときもあります。
ダイエットや禁煙は三日坊主で終わってしまう……。夢や目標があるけど、理想を実現できるのは才能のある人だけ……。
もしかしたら、それらは誤った思考パターンによって妨害されているだけなのかもしれません。
成功している人の目標達成のための思考はとてもシンプルです。
ただし、シンプルなことを実行に移して続けるのは、ある程度の粘り強さが必要になっていきます。
今回は目標達成に役立つ思考法。
努力が長続きしない、挫折を繰り返してしまうという方は必見です。
今回参考にさせていただきました本はこちらになります。
「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」
著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
翻訳:林田レジリ浩文
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
目次
目標も計画も具体的に設定する
例えば、痩せたい人が「ダイエットをする」という目標を掲げてトレーニングに励んでも長続きしません。
目標が明確ではないため、自分を甘やかして手抜きをしてしまう余地が発生してしまうからです。
「体重を10㎏落とす」というように具体的で、成功したときのイメージをしやすい目標を設定しましょう。
また、そのための行動計画もはっきりと具体性を持たせます。
さらに、目標達成までに障害となるものは何かをあらかじめ予測しておくことは非常に重要です。こちらは後で詳しく説明しますね。
では、もう一度ダイエットを例に目標と計画を立ててみましょう。
・目標
1ヶ月で体重を10㎏落とす
・計画
週3回ジムで1時間以上有酸素運動をする(運動メニューも具体的に設定できるとより効果的です)
このように具体的になれば、実行できたかできなかったがはっきりとわかります。
そのため、簡単に妥協することも少なくなります。
if-thenプランニングの威力
最初に言っておきます。
if-thenプランニングは目標達成のための最強の方法です。
心理学で有効性が実証されていて、しかもやり方は至ってシンプル。
先ほど、目標達成までに障害となるものを把握することは大事だと書きました。
if-thenプランニングはその障害となるものを排除する役割を持っています。
ダイエットをするとき、障害となるものは何でしょう。
甘いものの誘惑、運動することが億劫になるといったところでしょうか。
では、これら例に今まさにあなたの目標が脅かされているとします。
そういうときこそ、if-thenプランニングの出番です。
もし、甘いものが食べたくなったら
野菜や果物等、健康に良いものを食べる
もし、ジムに行くのが面倒になったら
ひとまず着替えて外に出る(そのままジムに行けたらいいですね)
というように、障害となる要素が発生しそうなときに備えて、その代替案を用意しておくのです。
どのくらい効果があるかというと、実際にif-thenプランを活用したグループと、普通の目標で挑んだグループとで運動を習慣化できるかどうかという実験があります。
if-thenプランを活用したグループは約9割、運動を習慣にすることができました。
もう一方のグループは約3割が成功。
if-thenプランを活用するだけで約3倍の開きがでました😃
効果的でシンプルなif-thenプランニングを活用しない手はないですよね。
進捗を記録する
目標達成に向けて動き出したはいいものの、果たして今のやり方を続けていいのかと思うことはありませんか?
進捗を記録しておけば、後でふり返って見たときに改善点が見つかることがあります。
専門家の意見を聞くときにも、今まで自分がどういった活動をしてきたかがわかると、相手もアドバイスしやすくなります。
そして、今まで自分がどれだけ成長してきたかをふり返ると、達成感を得ることができます。
ただし、ここで注意していただきたいのは、そこで気が緩んでしまうとモチベーションが下がる可能性があるということです。
ここまで頑張ってきたけど、目標までにはあとこれくらい残っているという「これから」のことに注目しましょう。
そうすることで高いモチベーションを維持することができます👍
成功している自分は未来にある
自分の才能をあてにしてはいけません。自分の可能性を信じることがとても大切です。
「今できなくても、できるようになる」と信じることです。
出典:「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」
失敗することを怖れる必要はありません。
むしろ、失敗なんてなんとかなると開き直ると、失敗する確率は下がるという研究結果があるそうです。
何事も楽しんで取り組む
ゴールだけを目的にするとそれまでの過程が辛く、苦しいものになります。
例えば、登山は山頂を目指しますが、山頂に到達することだけが目的であれば、ヘリで運んでもらえば済むことになります。
その考え方は、山頂までの道のりは無意味で辛いものだという意識を植え付けます。
道中の景色を楽しみながら、仲間と交流しながら山頂を目指すのが登山の本質だと思いませんか?
どうせなら、ゴールまでの道のりを楽しみながら進むのが長続きする秘訣だと私は思います。
キリンのことだけは考えないでください
こう言われると余計にキリンのことばかり考えてしまいますよね(笑)
人はやるべきことよりもやめるべきことで頭がいっぱいになりやすいです。
if-thenプランで代替案を考えるときも、この心理を意識する必要があります。
なぜかというと、障害を排除する効果が低くなってしまうことがあるからです。
またダイエットを例にしてみましょう。
もし、甘いものが食べたくなったら
我慢する・何も食べない
もし、甘いものが食べたくなったら
30回腕立て伏せをする
このように、やるべきことにフォーカスして代替案を設定しましょう。
if-thenプランで大切なことは
「あなたが何をしないのか」ではなく「何をするか」なのです。
出典:「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」
if-thenプランを活用して変わったこと
私はブログの記事を書くときや、勉強する際、1時間区切りで行動するようにしています。
終わりの時間を設定することで、限られた時間を無駄なく活用するためにはどうすればいいかという意識が働くので効率UPにつながります。
しかし、時にはTwitterやYouTubeの誘惑が私の思考を邪魔します。
そんなときの私のif-thenプランはこうです。
TwitterやYouTubeを見たくなったら
深呼吸を大きく2回する
効果は絶大で、さっきまでの誘惑が真空崩壊によって跡形も無く消え去るような感覚に陥ります。
再び作業に集中でき、効率的に進めることができます💪
シンプルなので様々な行動に応用できるのも強みですね。
最後に
自己啓発やビジネス関連の本を読んでいると、知らないと損することが多いなと思っています。
変化の激しい世の中で生き残るための要素として、情報や知識はいくらあっても困らないなと改めて実感しています。
もともと外の世界に興味がなかったので、ビジネス関連の本を読むようになってから自分の無知を痛感する日々です。
皆さんの知っている目標達成のためのメソッドがありましたら、Twitterで共有お願いします。気が向いたらでいいので😅
また、今回参考にさせていただきました「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」は、成功する人の9つの習慣、意志力の鍛え方、意志力で禁煙は成功しない、といった有益な情報が他にも多数掲載されています。
興味のある方は是非読んでみてください。
ページ数が少ないので読みやすいと思います。